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中川木工芸さん 工房見学

みなさま、お疲れ様です。

ついこの間まで正月だった気がするのですが、気が付けば2月が始まっている。そんな気分になりがちな今日も、ブログを更新していきます。

さてさて、今回はですね。1月の中頃にとある工房を見学させていただく機会がありましたので、そちらをご紹介していきたいと思います。 ※この見学会は「大津北商工会 ものづくり部会」が企画してくださいました。

タイトルにもある通り「中川木工芸」さんという工房なのですが、実はこちら「桶屋」さんなのです。「風が吹けば桶屋が儲かる」の桶です。その桶屋さんが普段、どのようなお仕事をされているのか。見ていきましょう。

こちらが材料になる木を割っておられる様子です。写真に写っているのは代表の中川さんです。

中川さん曰く「木はストローの束のようなもの」だそうです。桶とは水を入れる容器なので、側面の材料は木目が縦に、底面の材料は木目が横になるように使われているそうです。

こうして割った木を成形し、円に並べて組んでいくそうです。

割った木の側面をすこしずつ削り、隣り合った板とぴったり合わせるそうです。隙間なく並んだ木の板が水を止めるのですから、すごい精度ですね!完成する桶は丸いので、少しずつ角度がついています。熟練の技術が必要な作業です。

 

こちらは桶ではなく、ワインクーラーだそうです。氷を入れてワインを冷やしておくもの(だと思います。)

おしゃれな形ですよね!これも木の板を並べてピタッと合わせる超技術です。尖った部分の仕上げは、さらに熟練の技巧で成形されております。

このような桶やワインクーラーの製作に欠かせない道具、カンナです。かなりの種類を使い分けなくてはならないそうです。

これが最小サイズのカンナです!かわいいですねw

 

そのカンナででた「カンナくず」で作られた作品がこちら。こうして、木をすべて使い切ることを目標として掲げられているそうです。

節目の部分は桶には使えないそうで、こんな作品も↓↓

味があって良いですよね。こうして材料を余すことなく使おうとする精神は見習わせていただきます。

これはただの水が入った桶・・・ではありません。実はこの下のテーブル、IHヒーターが仕込まれております!桶の底には金属が使われており、この見た目でお湯が沸かせますw おもしろいですよね!

こちらは冷蔵庫だそうです。粋!

これは昔のお風呂の構造をそのままミニチュア化した湯豆腐キットです。これはテンションがあがりますよね!

ふとしたところにアート作品が散りばめられた、素敵な工房です。

 

見学をさせてただいたあと、餅つきイベントがあり、おいしいお餅をいただきました。

ここまで見ていただいた方からこんな声が聞こえてきそうです。 「RATELって溶接屋さんじゃないの?」

そうですw うちは鉄・ステンレス・アルミなどの金属を溶接するのが生業です。

しかしこの溶接の技術と桶の技術が合わさって、より良いものが生まれるかもしれません。業種や扱う材質が違っても、職人さんの技術を見せてもらったりお話を聞かせていただくことは大切だと考えております。しかも、なぜか他社さんの紹介の方が、本業の溶接のことよりもスラスラ書けてしまうのですw

今後コラボ作品なども展開していければ、とも思っております。お楽しみに!

それでは今日はこのあたりで・・・最後までお読みいただきありがとうございました。

お疲れ様です◎