みなさま、お疲れ様です。
前回に引き続き、圧力容器の本溶接編です。早速ですが1台目、練習の溶接を見ていきましょう。
またカメラの向きを間違えてしまっていたので縦長になりますが、背面の溶接になります。(下部だけはワイヤーの種類を変えなくてはいけなかったので、まだ溶接していない状態です)
2枚目の写真、中央の溶接ビードには所々アンダーカットと呼ばれる溶接不良が見受けられます。アンダーカットは右側に集中しているように思えます。溶接しながら下から上に、少しずつ登っていくように溶接したのですが、この練習でわかったことは「右側が見えていない」ということになります。
写真上部の溶接は、なんだかうねうねしてしまっていますね。
圧力容器上部の溶接は、鉄板よりも凹んでいるのがおわかりでしょうか? これも図面には「肉盛り溶接」の指示があるのでNGとなります。
ここはもう一層溶接をすることにしました。
ここで事件発生w 溶接中に飛び散ったスパッタがノズルに付着してしまい、どんどん肥大化していって溶接金属に巻き込まれました。最悪ですw この競技は溶接技術を競うものなので、あとからビードを誤魔化したりしてはいけないのもルールのひとつです。練習とはいえルールに則り、このままにしておきます。これも私の技術の至らなさです(泣)
さきほどの反対側と、パイプ部分の溶接です。
写真右側、斜めになっているところは途中で角度が変わる難しさがありました・・・ウロコが不揃いになっています。
パイプの根本と繋ぎの箇所は、またしてもカットが気になりますね。
写真左側の角も、肉盛りするのが難しいなと感じました。
圧力容器を下から見た写真(1枚目)正面(2枚目)
丸いものは見る角度がどんどん変わるので、変化に対応しながら身体も動かしていく必要があります。もちろんこれも、下から上へと溶接してあります。
もともと一層で肉盛りをするつもりでスタートしていたので、二層目がもりもりになってしまいました。溶接は本当に難しい・・・けど楽しい!w
最後に下部の溶接のために、いつもお世話になっている鍛冶屋さんにお借りしてきたフラックスワイヤーで溶接して、1台目は完成です。
いかがだったでしょうか。まだまだ未熟な溶接ですが、競技性のある溶接を楽しんで見ていただければ幸いです。
次回は、1台目の反省点を踏まえて本番の溶接です。ぜひ最後までご覧ください。
それでは今日はこのあたりで・・・ここまでお読みいただきありがとうございました。
お疲れ様です◎